おふろ×健康

入浴時間×温度の組み合わせ方次第で効果が決まる!? 理想の入浴とは

2024-06-28

皆さんは、入浴時間と温度の理想的な組み合わせがあることをご存じですか?

長く、ぬるいおふろに浸かる半身や熱いお湯に浸かって発汗させる入浴など、人それぞれ好きなおふろの「入り方」があると思います。

この“入浴の時間と温度の組み合わせ方”によって、疲労回復や美容の効果をもたらしてくれるかも!なんてこともあるそうですが…

「言われてみれば、理想の温度や入浴時間って知らない!」という方は多いのではないでしょうか。

意外と毎日の入浴で気づかないうちに体がダメージを受けている可能性もあるのが、おふろの怖いところ。

今日はそんな入浴時間と温度の理想について、目的別にご紹介していきます。

疲労回復を目指すには38〜40度のお湯に10〜20分

おふろには「疲れを取る」を目的に入る方が多いのではないでしょうか。

溜まった疲れを落とすには「ぬるめのお湯にじっくりと」です。

まずそもそもなぜぬるめが良いのか?

人間の自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類あり、副交感神経を優位にすることで体が休まっていると言えるのです。

(前略)交感神経は、心身が緊張・興奮状態になるように調整します。戦闘態勢になる必要があるときや、日常でも仕事モードに入るとき、また、大事な試験を受けに行くときなどに高まるものです。(中略)一方の副交感神経はこれらと真逆で、心身を休憩・リラックス状態にします。お風呂のお湯の温度によって、この2つの神経の反応を変えることができるのです。(後略)

出典:お風呂の温度の適温は?「熱めなほど温まって健康にいい」は本当か [疲労回復法] All About

そしてこの副交感神経を優位にする温度が「ぬるめ」ということです。

ぬるめと言うのは大体38〜40度程度を指します。

(前略)38~40度程度のぬる湯に浸かると、副交感神経が刺激されて心身がリラックスするため、血圧は下がり、脈はゆっくりになり、汗もあまりかかず、筋肉もゆるみます。胃腸は活発に動き、消化が良くなります。(後略)

出典:お風呂の温度の適温は?「熱めなほど温まって健康にいい」は本当か [疲労回復法] All About

ですが、ぬるめのお湯だと体が温まるために時間がかかりそうですよね。

だから「じっくりと」なのです。

10〜20分を目安にじっくり浸かることができれば、体を芯から温めることへ繋げられます。

忙しい日だと熱いめのお湯にサクッと浸かって、疲れを取ろう!と思ってしまいがちですが、それだと体を芯から温めることができず、効果を得られにくいので注意です。

熱めがお湯に浸かりたいときは・・・

熱めが好きなら始め40℃、途中で41℃にあげるなどとするのがいいでしょう。

いきなり熱いお湯は体への負担や、副交感神経と真逆の交感神経が優位になって体が緊張するため、疲れがとれにくいだけでなく目が覚めてしまいます。

おふろの温度でさらに疲れが取れにくくなるなんて、まさかの落とし穴です…。

以上のように自律神経のバランスを保ちながら、おふろに浸かることが大切です。

副交感神経の刺激はリラックス効果や安眠効果も期待できるので、適切な温度でおふろの効果をしっかり、引き出していきたいですね…

美容面での効果期待には38〜40度のお湯に15〜20分

おふろで汗をかく=美容に良い!痩せる!などと判断してしまうのも良くありません。

あくまでも結果に導く手助けをしてくれるというイメージです。

肌のキメを整えるなど美肌を目指す場合、湯船に浸かって体を温め血行を良くすることで、さまざまなメリットを生みます。

(前略)血行が悪くなるとどうしても老廃物の循環が滞るだけでなく、細胞にも栄養や酸素が上手く回らないので肌や体の不調を進めてしまいます。
お風呂にゆっくり浸かって体を温めることで血行が良くなり、お肌のキメが整う・ターンオーバーが正常に戻る・くすみやクマが緩和されるなど良いことばかりです。さらに、湯舟のスチーム効果で頑固な毛穴汚れもすっきりと取れやすくなります。

出典:バスタイムを美容タイムに!お風呂と美容の深~い関係&美容効果UPの入浴法 – お風呂メディア

お肌のキメが整うだけで、肌がトーンアップしたり、化粧ノリが良くなったりと、特に女性にとっては1日を気持ちよく過ごせる理由にもなるかもしれませんね。

また入浴によって良質な睡眠をつることで、結果お肌の調子を整えてくれることにも繋がります。

美容に良しとされる入浴方法も「ぬるめのお湯にじっくりと」が良さそうです。

38〜40度のお湯に15〜20分、じっくりと浸かることを意識してみましょう!

注意!逆効果の入浴とは?

疲労回復や美肌づくりのために入浴しても効果の得られない入浴方法では意味がありません。

ここで注意しておくべきポイントも合わせて紹介します。

まず、20分以上の長風呂は避けましょう

「お風呂に15分つかり深部体温を0.5℃程上げると眠りの質がアップ。20分以上つかっても体の表面血流量は変わらず、むしろ肌の乾燥を招きます」

出典:美容効果アップには「お風呂美容」・疑問や基礎知識と賢者の入浴術 | 美的.com

そして、42度以上の熱めのお湯も、長風呂同様に肌の乾燥を引き起こす可能性があるので注意が必要です。またのぼせやすくなってしまうので、入浴中の自身の体調変化には十分に注意してください!

ついつい、長風呂してしまいがちな場合の私的オススメ時間管理法としてはYouTubeで「15分 音楽」の動画を調べて、BGMを流し読書やマッサージ・ヘアパックなどを楽しむことです。

ここに入浴剤を掛け合わせて、香りを楽しんだり炭酸ガス系の入浴剤でさらに血行を良くしたり…おふろの効果を最大限に引き出すお手伝いをしてもらうのが最高な状態ですね。

また、おふろでは思っている以上に汗が出ているものです。肌の乾燥を防ぐためにも入浴前後にコップ1杯分の水分を取ること意識してみましょう!

半身浴と全身浴、理想の入浴時間と温度はどう違う?

お湯を肩まで浸かる全身浴と、ミゾオチ辺りまで浸かる半身浴ではもたらす作用が異なります。

どちらもメリットデメリットは存在しますが、お風呂メディアを参考に要点をまとめると

・半身浴は38〜40度のぬるめのお湯で20~30分

・全身浴は湯温は40~42度で20分以下

です。

半身浴は全身浴と比べ、身体にかかる負担が少ないので長く浸かりたいときにはおすすめです。またじっくり体を温めることで、急な温度低下を防ぐこともできます。

一方、全身浴は体への負担があるものの、おふろ作用(温熱作用・水圧作用・浮力作用)が発揮やすくなります。ただし、半身浴以上に入浴時間には気をつけないといけないので、その点気をつけてくださいね。

また、発汗のしやすさは個人差があるので、あくまでも体に負担をかけすぎず、無理のない入浴を心がけてください…!

生活に欠かせない入浴ですから、日によって求めたい効果が異なることはきっとあることでしょう。その場合はぜひ本記事を思い出してください。

適切な入浴温度・時間で効率よく目的を果たし、毎日のおふろ時間を楽しみましょう!

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松本万莉 薬機法管理者

Webサイトの企画・デザイン及び制作からコンテンツ制作の受託をしている会社、株式会社コンテナに勤務。記事コンテンツの企画・制作を担当。制作するコンテンツ内容は多岐に渡り、化粧品やヘルスケアなども扱ってる。

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編集部おふろ部

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