みなさんの身近にある入浴。毎日湯船に浸かっているという人も多いと思います。
入浴には様々なメリットがあるといわれていますが、代表的なものとしてこれらが考えられます。
・疲労回復
・ストレスの軽減
・睡眠の質の向上
・ダイエット
・美肌作りのサポート
もちろんこれらのメリットは、ただ湯船に浸かるだけで全てが得られる訳ではありません。
それぞれの目的に合わせて入浴のタイミングや湯船に浸かる時間、温度を調節することで得ることができるのです。
例えば「平日は明日を万全な状態で過ごすために、睡眠をしっかり確保する」「週末は溜まった疲れを落とし切る」「デートや大切な日の前は、むくみをなくし化粧ノリをよくする」などと入浴を使い分けることができたら上級者です。
最初は面倒に思うかもしれませんが、慣れたらそう難しいことではありません。
全て紹介したいところですが、今回は大きく疲労回復と美容面に分けて入浴方法を詳しく見て行こうと思います。
疲労回復には副交感神経を優位に
疲労回復といっても体が感じる疲れと、心の疲れは別物です。どちらか片方だけが回復しても、満足したスッキリを得ることは難しいでしょう。
同時回復を目指すため、何を理解・意識することが大切なのでしょうか。
体の疲れを労わるにはおふろ作用を有効利用!
そもそも入浴には「温熱作用」「水圧作用」「浮力作用」の3つの作用が働き、これらはおふろ作用とも呼ばれています。
温熱作用……身体を温め血流がよくなる
水圧作用……水圧がかかることにより脚のむくみ対策になる
浮力作用……お湯による浮力で筋肉がリラックスする
この3つの効果が働くことで、体が温まり血液の回りが良くなり、筋肉や関節を和らげてくれるそうです。
体に溜まった疲労物質や血液、老廃物を流れやすくすることで、体が軽くなり疲れを取ってくれます。
心を休めるためには副交感神経を意識!
人間の体には自律神経というものが存在します。自律神経は1つではなく「交感神経」と「副交感神経」の2つから成り立ち、これらをうまく使い分けることでバランスのとれた生活が送れるのです。
使い分けるということは、「交感神経」と「副交感神経」ではもたらす効果が異なるということ。
交感神経:脳が活発に働いているときに優位になる神経
副交感神経:脳が休まっているときに優位になる神経
(前略)交感神経は心身をこれから狩猟にでも行くような興奮状態に、副交感神経は休憩・リラックス状態にする神経です。実はお湯の温度によって体のこの2つの神経の反応が変わってきます。(後略)
上記、1番最後の文章に注目してください。
”実はお湯の温度によって体のこの2つの神経の反応が変わってきます。”と記載があります。
副交感神経を優位にすることは入浴で可能なのです。
どうすればいいかは簡単です。40度前後のぬるめのお湯に10〜20分程度浸かる、これを意識して入浴してみてください。
(前略)40℃程度のぬる湯につかると、副交感神経が刺激されて心身がリラックスし、血圧は下がり、脈はゆっくり、汗もかかず、筋肉もゆるみます。胃腸は活発に動き、消化がよくなります。(後略)
ぬるめのお湯にしっかり浸かることで、体を芯から温めることができます。ただし、すぐには温まりません。一般的に20分以上の入浴は長風呂と呼ばれるため、長風呂にならない程度に浸かりましょう!
またこれらはおふろ作用もしっかりと働くため、体の疲労回復にも繋がり、結果心身ともに疲れをとることができるのです。
美容を目的する入浴方法とは
美肌を導くためにできること!
肌荒れを治したい、目立つ毛穴をどうにかしたい、くすみが顔を暗くするなど人にはそれぞれ悩みがことなります。
自分が悩んでいる肌悩みが入浴で解決し、化粧のノリの良い肌状態を作ることができたら嬉しいですよね。入浴であれば今日から実践できます!ぜひお試しください。
(前略)お風呂にゆっくり浸かって体を温めることで血行が良くなり、お肌のキメが整う・ターンオーバーが正常に戻る・くすみやクマが緩和されるなど良いことばかりです。さらに、湯舟のスチーム効果で頑固な毛穴汚れもすっきりと取れやすくなります。
おふろにゆっくり浸かること、これは疲労回復でもご紹介したように。「ぬるめのお湯にしっかり浸かる」ということです。
目安は38〜40度程度のお湯に、10〜20分浸かることがおすすめ。
血行を良くし、老廃物を取り出していきましょう。
美ボディを導くためにできること!
おふろに入るだけですぐに痩せるという訳ではありませんが、おふろ作用たちがそのサポートまでしてくれるのです。
ぬくみを軽減させるだけでなく、ダイエットの天敵「冷え」の改善や食欲まで抑えてくれるそうです。
(前略)お風呂の基本の効果として挙げられるのが静水圧効果・温熱効果・浮力効果。これらが、全身のマッサージ効果や血行促進効果、自律神経安定の効果などをもたらしてくれるため、むくみの解消やダイエットの敵である冷えの改善、さらには食欲を抑えやすくしてくれるのです。
運動や食事制限などと並行で行えばさらに痩せやすい体に仕上げることができるかもしれません!
温度や時間は美肌と同様で問題ありませんが、より水圧がかかりリンパを刺激してくれるのは、肩まで浸かる全身浴だそうですよ。ただし、体への負担はかかるので入る際は注意をしてください。
また入浴方を意識するだけでなく、プラスαでさらに磨きをかけることもできます。
入浴剤の使用
入浴剤には様々な効果が謳われたアイテムたちがあります。「デトックス作用」のあるものを選べば、普段より多くの汗をかくことができたり、「炭酸ガス」入りのものなら、血行の促してくれるためさらに美容効果を高めるのに有効です。
これらのように集中して何かの結果を得たいという場合は、目的に合った入浴剤を使ってみるのもいいでしょう。
マッサージ
普通の入浴でも水圧作用によって、むくみを軽減できますが、マッサージを行うことで凝り固まったリンパが流れやすくなるそうです。
むくみが蓄積すると太る原因にもなるので、早めのうちに手を打っておくことがおすすめです。
入浴時間が短いとどうなる?
結論、体が温まりきらず、求めたい効果を引き出すことができずに終わってしまいます。
こちらの記事を参考にすると、体を芯から温めることがポイントだということが分かります。
なら熱いお湯ならいいのでは?と思うかもしれません。ですが「熱いお湯×短い入浴時間」これはNGです。体の表面だけが温かくなり、実は芯の方は温まりきれないことが多いからです。
しっかりおふろに浸かっているのに全然効果がでないという方、「熱いお湯×短い入浴時間」になっていたりしないですか?
10〜20分、湯船に入るよう心がけてみましょう!
入浴時間が長いとどうなる?
一般的に20分以上おふろに浸かっていると、入浴時間が長いと言えるでしょう。
長時間の入浴はデメリットが多そうです。例えば
・のぼせやすくなる
・肌が乾燥しやすくなる
・体への負担が大きい(特に心臓などの内臓に)
・・・この3つだけでも怖いですよね。
長風呂は決していけないわけではありませんが、注意点が多いということです。しっかり対策をするように心がけましょう。また、全身浴よりも半身浴の方が体にかかる負担が少ないので、長めに浸かりたい日は半身浴にしてもいいかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。
入浴は時間や温度によって、効果が変化することを理解いただけたでしょうか。
お金をかけずにおふろに浸かるだけで、健康面でも美容面でも良いことしかないとなると、試さずにはいられないでしょう。
紹介した入浴方法を上手に使い分け、理想の自分・理想のバスライフを送ってみてください。
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