日本人は温泉好きな人が多く、1年通してたくさんの人が温泉地へ行きますよね。
温泉は土地によって成分に特徴があり、効能も違うことは、ご存知かと思います。
でも実は温泉の効能は、入浴すること以外でも得られるんです! 温泉水を飲んでも効果があるといわれていること、知っていましたか?
温泉水を飲む「飲泉」は、古くから温泉地で行われている健康法なんです。
今回は温泉水の文化、飲み方、効果についてご紹介致します。
▼飲泉文化について
温泉の成分を最大限に体に取り入れるために、昔から温泉水を飲む文化が日本にはありました。
温泉水を飲んで体内に入れることで、温泉に含まれる成分が直接体に吸収されるためです。
ヨーロッパの温泉国であるドイツでは、温泉は野菜と同様のミネラルを含んでいると言われています。
言い換えると飲泉は野菜を食べるのと同じと言う考えなんだそうです。
▼温泉水の飲み方(飲泉の方法)
まずはじめに、どの温泉でも飲泉可能というわけではないので、必ず飲泉許可のある温泉で行いましょう!
◯時間をゆっくりとかけて飲む
一回の飲泉量は、コップ1~2杯程度(100~200ミリリットル)です。これを時間をかけて、ゆっくり飲んでください。
◯飲む時間について
炭酸泉、重曹泉、食塩泉は、早朝空腹時と夕食前に飲みます。 朝食・夕食は、飲泉後30~60分ほど空けてから食べましょう。 鉄泉は、空腹時に飲用した場合、胃腸の粘膜を刺激してしまいます。なので食後、胃の中に食物がある間に飲みます。
〇湧出口のお湯を飲む
温泉の噴出している湧出口から出たてのお湯を飲みますが、ポットや水筒に入れて時間が経ったお湯は、悪くなっていることもあるので気をつけましょう。
▼飲泉の効能
あなたはこんな飲泉の効能、知っていましたか?
期待できる主な効果として、以下のようなものがあります!(※泉質にもよります。)
〇重曹泉、塩化物泉:胃の症状
〇鉄泉 :貧血症状
〇ボウ硝泉、硫黄泉:便秘症状
〇石膏泉 :不眠
〇硫酸塩泉 :乾燥肌
などがあります。
その他にも、肥満症、慢性消化器病、糖尿病、痛風、胆石病、冷え症や不眠症にも効果があるとされています。
▼その他の注意点
飲泉後すぐには、お茶やコーヒーを飲むことは避けましょう!温泉とドリンクに含まれる成分が結びついて内臓に負担をかける場合があります。
▼おわりに
今回は、温泉のお湯を飲む健康法「飲泉」についてご紹介させていただきました。
冷え症、乾燥肌など多くの人が悩まされている症状から、貧血や肥満症にまで効くなんて
この健康法は試す価値あり!と、調べながら思いました。笑
飲泉は効果を発揮するのが早いので、
最近体調がすぐれない…
そんなときに自分の症状に合わせて、ぜひ試してみてくださいね。
参考文献