こんにちは、甲南女子大学おふろ部です。
【第1弾】ノーリツの概要(歴史篇)は見ていただきましたでしょうか?まだの方はぜひ、今回の【第2弾】とあわせて読んでみてください!
さて、【第2弾】の今回はノーリツの概要(給湯器の機能と未来篇)です!
今回の工場見学では、工場に入らせていただいたのはもちろんのこと、他にもノーリツを学ぶ時間を設けていただき、施設内にある給湯器や入浴に関連する商品の展示コーナーも見学してきました。
この連載を通して“毎日使っているものだけど詳しくは知らない”、そんな給湯器についてたくさん知っていただけると嬉しいです。
〈ノーリツの給湯器を知る〉
今回の見学をもとに「給湯器の今とこれから」について紹介していきたいと思います。
はじめに、現在ノーリツが力を入れているのは、「ハイブリッド給湯器」です。具体的には、ガスと電気(ヒートポンプ)を組み合わせて効率的にお湯をつくる給湯器です。
仕組みとしてはまず、経済性に優れたヒートポンプでお湯をつくり、貯湯タンクに貯めます。基本はこのお湯が使用されますが、タンク内のお湯が切れるとガス給湯器が作動し、代わりにお湯を沸かしてくれるというものです。
ガスの燃焼時間の削減やお湯の使用量をスマートに制御できることで省エネに繋げられ、お湯の切れる心配がない点も非常に魅力的です !
こちらは主に家庭用で戸建住宅や集合住宅向けに販売されています。給湯器と聞くと家庭用のイメージが強いですが、他に「業務用」もあるそうです!
〇給湯器展示コーナー見学の様子〇
〈ノーリツの給湯器はここがすごい〉
ここからは最新の給湯器の便利な機能について4つご紹介します。
①LED-UV除菌
みなさんがいつも入る湯船には少なからず菌が存在し、その浴槽の菌は時間共に増殖してしまいます。
LED-UV除菌ユニットは、センサーで人の入退室を感知し、退浴5分後、素早く浴槽のお湯を除菌しキレイにしてくれるユニットです(99.9%の除菌率)✨。
素早く除菌してくれるため、そこで清潔になった残り湯は洗濯などに再利用ができ、部屋干しなどの臭いの発生も抑制してくれるそうです。
②オゾン水除菌AQUA OZONE
AQUA OZONEは、排水口やふろ配管などをオゾン水(※)でキレイにするオゾン水除菌ユニットです。
常温水で配管洗浄後、このオゾン水除菌ユニットで、オゾン水を流すことによって配管や排水口などを除菌してくれる仕組みで、いつでもキレイなお湯でおふろをわかすことが可能になります。
LED-UV除菌ユニットとAQUA OZONEユニットがあることで、掃除の負担を減らし、
快適なおふろ時間を過ごせるというわけですね!
(※)オゾン水・・・水にオゾンガスを溶かした水溶液で、殺菌や洗浄、脱臭、漂白などの効果が期待できます。
③おふろの安心をサポートするHIITO
入浴で健康習慣を変える技術HIITOで給湯器に「おふろのみまもり」や「睡眠をサポート」する機能がついています。
「おふろのみまもり」は、入浴している人の深部体温の変化を推測してくれる機能で、長湯に対する事故やのぼせ防止、おふろを出る目安時間を通知してくれます。
「睡眠サポート」は、就寝予定時刻からお薦めの入浴時間をお知らせし、満足度の高い睡眠をサポートする機能を搭載、快適な入浴習慣をつくることができるそうです!
小さな子どもや高齢者などがいるご家庭も、安心しておふろに入れますね!
④高機能リモコンと「わかすアプリ」
給湯器には、おふろをわかすスイッチであるリモコンが欠かせませんが、こちらもこだわりが詰まっています。
高機能リモコンは、5色展開になっていて、好みの背景を選ぶことができます。英語表記も変更可能です。エラーが起きても対処法が画面に出てきて、表示されるQRコードを読み取ると修理が依頼できる仕組みになっています。
また「わかすアプリ」を使用すれば、家の中のどこにいても、また外出中でも簡単におふろをわかすことができるようになります。
リモコンの人感センサーで、現在おふろに人が入っているか、また長風呂になっていないかなどを感知し、アプリに通知を送ってくれます。
なんて便利なんでしょう!!
〈給湯器の未来とは〉
さて、ここまでは「現在の給湯器の仕組み」について紹介してきましたが、これからの給湯器はどのように変化していくのでしょうか?
今まで紹介してきた給湯器は、実は大きな課題を抱えています。
それは「CO2の排出」です。
誰もが一度は聞いたことのある地球温暖化。これはCO2が大きな原因といわれています。
そしてこの問題は現在だけではなく、これからも考えていかなければなりません。
そこでノーリツが考える取り組みが「カーボンニュートラル社会(脱炭素化社会)の実現」です。CO2など温室効果ガスの排出に対し、実質ゼロを目指す取り組みです 。
主には、現在の給湯器の燃料とされるメタンやプロパンなどの化石燃料を、水素などのカーボンニュートラルガスにし、CO2の排出を削減するというものです。
今まで化石燃料に頼ってきた給湯器から水素を中心とした給湯器を作ることは技術的ハードルがあり、現段階ではまだ商品化されていません。
かといって、このまま放置しておく訳にもいかない…。
ということで、ノーリツでは現段階の目標として2030年に向けて、2018年比CO2排出量の30%削減を掲げており、ヒートポンプや水素100%燃焼対応の家庭用給湯器の開発が進んでいます。
6年後(※)には今よりもさらに進化し、快適さだけではなく環境にもやさしい給湯器が出来ているかもしれないと思うと今から楽しみですね!
(※)2024年11月29日時点
またノーリツや給湯器について「もっと知りたい!」と思う方はぜひ、ノーリツ公式HPもあわせてご覧ください。
→ノーリツ公式HPへはこちらから←
最後に…
皆さんいかがだったでしょうか?
給湯器は、私たちの生活の基盤を支える役割を持っています。
そしてノーリツは、生活における便利さだけではなく「カーボンニュートラル社会の実現」等、環境への取り組みも進めることで、地球温暖化等の環境問題のリスクを下げ、人間と自然の共存を目指した「住みやすい街づくり」ができるように企業努力をされています。
私たちの場合、今回の工場見学に行くまで、給湯器における知識がほとんどなく、また今までの人生経験において給湯器について考えたこともありませんでしたが、この経験を通して、給湯器のことについて分かったのは勿論、社員さんの給湯器に対する熱意や上記でも取り上げたような給湯器のカーボンニュートラル(脱炭素社会)への実現に向けた取り組みについて新たに知ることができました。
これからもおふろはどんどん進化していきそうですね!みなさんがこんなおふろあったらいいなと思うものがいつか実現するかも…!
また今回の記事を通して皆さんが給湯器や環境問題について関心を持っていただけたら嬉しいです。
【執筆ライター】m、yuzu、ゆー、南女生、ももんが
ノーリツ取材:連載内容
【ノーリツ取材 第1弾】見て、聞いて学んだノーリツの歴史in明石本社工場
【ノーリツ取材 第2弾】「給湯器」で有名なノーリツの工場見学に行って来ました!(今回)
【ノーリツ取材 第3弾】おふろの心臓!!-ノーリツさんにお邪魔しました!-
【ノーリツ取材 第4弾】学生の気になること現役社会人に聞いてみた!
※本記事は学生が大学ゼミの時間内に取材した内容であり、株式会社ノーリツをPRする内容ではございません。