もうすっかり年の瀬ですね。
みなさんは今年1年、どんなお風呂に入ってきましたか?
私はおふろ部に入部してから、あんなお風呂、こんなお風呂に入ってきて、人生でいちばん濃密な入浴時間を過ごした1年だったな・・・と感慨深く思っています。
そして、そんなお風呂YEARの締めくくりにふさわしいビッグ対談が実現しました!
お風呂の達人2人が揃った!
そのビッグなお2人とは・・・
東京都市大学 早坂信哉教授
自治医科大学卒業後、地域で勤務医としてスタート。
訪問診療の際、お年寄りがお風呂で喜ぶ姿を見て、入浴の医学研究の道へ。
「世界一受けたい授業」、「ホンマでっかTV」など出演番組多数。
ノーリツ代表取締役 國井総一郎社長
「お風呂は人を幸せにする」を創業の原点とする株式会社ノーリツ(本社・神戸市)にて、
2009年9月に代表取締役社長に就任。
(ご自宅のお風呂にはテレビ、浴室床暖房、ミストを完備されているとのこと。さすがです!)
「お風呂は人を幸せにする」について。
れみぱん)
「お風呂は人を幸せにする」、とてもいい言葉ですね。
私もお風呂に浸かる瞬間は、どんなに疲れていても「幸せだなあ~」と感じます。
國井社長)
すっと腹落ちする言葉ですね。
うちの創業者が戦時中に海軍兵学校にいた時、
厳しい訓練生活の中でお風呂だけが唯一の安らぎの瞬間だった、
というエピソードから来ているんですが、
お風呂に入ることによって「幸せ」を提供したいという思いは
社員も共通して持っています。
早坂教授)
私の研究の原点もここにあるように思います。
実は、この「お風呂は人を幸せにする」、実際の調査でも立証されているんですよ。
れみぱん)
!?
幸福度調査からわかった、お風呂と幸せの関係
早坂教授)
2012年、静岡県民3000人に県民調査を実施したのですが、その結果、なんと湯船に毎日入る人は、そうでない人より幸福度が10%も高いということが分かったんです!
早坂教授)
幸福度だけでなく、睡眠の質と主観的健康感(自分をどのくらい健康だと思っているか)についても、湯船に毎日入る人は全て高い結果だったんです。
幸福度というのは所得が高ければ良いというものでもなく、
なかなか上げるのが難しいものなんですが、
もしかするとお風呂は簡単に幸福度を上げることができるツールなのかもしれませんね。
れみぱん)
お風呂、すごい!
日本人の寿命が長いのもお風呂に入っているからなんでしょうか?
早坂教授)
いい質問ですね~!現在、研究を進めているところです。
日本の健康づくりの施策には、食事・睡眠・運動はよく出てくるのですが、
実はお風呂の研究はあまり進んでおらず論文も少ないんです。
ただ、温熱効果で血液の流れがよくなることが、体にいいことは間違いありません。
入浴習慣を持っている国は日本だけなので、日本でしか研究できません。
お風呂も大事ということを主張していきたいですね。
國井社長)
汗をかくことは健康につながるんだということはみなさん実感されるのですが、わかりやすくお伝えすることが我々の課題です。
後半へつづく!