みなさん、こんにちは。りょうちんです。
突然ですが、りょうちんにはおふろの次に好きなことがあります。
それは、海外旅行へ行くことです!
この前、今までいった国のことに思いを馳せていたのです。思い出深いのは、学生時代に初めてアルバイトのお金を貯めて行ったバリ島です。世界中のサーファーが波を待つ海とジャワ文明の雰囲気満点の田園風景。今でも記憶が鮮明に残っています。そんなバリでの思い出を恋しく思っていると、ふと思い出したのは、そんなバリで体験した沐浴です。
「あれ?沐浴と入浴って似てない?」
そんなことから気軽にググってみると、入浴のルーツは沐浴にあるということです!!おふろ大好き人間×沐浴というアイディアが浮かんだりょうちんは今更ながらに沐浴に興味が沸いてきました。今回は、そんな入浴のルーツである「沐浴」を皆さんにご紹介したいと思います!
まず、みなさんが「沐浴」と聞いたら、赤ちゃんがおふろに入る「沐浴」が思い浮かぶのではないでしょうか?たしかに、ベビーバスの中で可愛い可愛い赤ちゃんにぬるま湯をかけて綺麗にしてあげることも沐浴です。そんな「赤ちゃんのおふろ」についても、詳しく知りたいところですが、今回は宗教的な意味での沐浴について皆さんと一緒に学んでいきたいなと思います。(時にはまじめなりょうちんです!)
世界中で沐浴は行われているようで、宗教別に世界の沐浴を紹介したいと思います。
(ヒンドゥー教)
ヒンドゥー教については、りょうちんが実際にいったお寺での沐浴をご紹介したいと思います!
バリ島タンパクシリンにあるティルタエンプル寺院は「聖なる泉が沸く寺院」として、大変よく知られているお寺です。
寺院の外には、寺院内に沸く泉の水を引いた沐浴場があり、祭礼の時には多くのヒンドゥー信者がここで沐浴(ムルカット・清めの沐浴)をし、寺院でお祈りを捧げます。また、この泉から沸く聖水は、無病息災の力があると信じられており、ペットボトルやポリタンクを持って聖水を頂きに来る人も多くいます。
参考:バリ島旅行.com
実際のティルタエンプル寺院の写真がこちらです。ここでの沐浴は次のような順番で行います。
①まずは身体の浄化です。水の吹き出し口の前に立ち、手ですくった水を頭や顔に3回かけ身体を浄化させ、ヒンドゥー教の神様にお祈りをします。
②次に全身の浄化。吹き出し口から出る水を頭から一気にかぶります。
③最後に体内を浄化します。吹き出し口からでる水を手に取り、3回口に含み、体内を浄化させます。これは、口元に付けるだけでもいいと思います。
この寺院は世界遺産にも認定されており、世界中から多くの人が訪れ、聖なる水で浄化
している姿は圧巻でした。
ほかにもヒンドゥー教ではインド・バラナシを流れるガンジス川で多くの人々が沐浴を行い、時にはクンブ・メーラーといわれるお祭りなどが盛大に開かれています。
(日本神道)
「沐浴なんてしたことないからどんな感じなのか気になるな~」っていうひとも少なくないと思います。しかし、そんなはずはありません!みなさん一度くらいは沐浴をしていると思いますよ!
みなさん、神社に訪れた時、最初に境内の手水舎で水をすくって手と口をすすぎますよね。あれも沐浴の一種なのです。日本神道ではもともと「禊文化」というものがあり、けがれを洗い流すことを目的とし水をかぶる行為が行われてきました。
また、TVで見たり、実際にやってみた方もいると思いますが、川や滝で行う「滝行」。実はあれ、日本神道で行われる「沐浴」にあたるんです!
(仏教)
仏教では汚れを落とすことは仏に仕える者の大切な仕事と沐浴の功徳を説いたと言われ、多くの寺院で浴堂を構え施浴が行われたと言われています。また、入浴は七病を除き七福を得るという教えもあり、寺院へ参詣する客を入浴させたとも言われています。
参考:バスクリン
日本神道による滝行などで「禊文化」が根付いている日本に、仏教が伝来し人々は身体を清めることを重要としてきました。このようなことから、日本では、蒸し風呂(現在のサウナのようなもの)で蒸気の中で垢をこすり、掛湯をする入浴が主流となりました。その後江戸時代に入ったころには入浴も大衆化し、現在のおふろ文化が根付いていったそうです。
キリスト教では沐浴の行為にあたるものはなさそうですが、「洗礼」によって潔め、自身と俗世とを分離するという意味では共通している部分もあると思います。
このように世界中で「沐浴」は人々の身と心を清め、大切にされてきた行為であるということがわかりました。
また、日本では宗教的な沐浴が徐々に大衆化され、健康や清潔、さらには美容などを目的とした今のおふろ文化へと発展してきたようです。
りょうちんも、そんな日本人が昔から大切にしてきた「入浴」と世界中の人々が大切にしている「沐浴」にさらに思いを馳せながら、これからもたくさんおふろを楽しんでいこうと思います!(勝手に使命感)
以上、りょうちんでした!