【牛乳石鹸さん取材②】牛乳石鹸の工場見学に行ってきた!
2017-05-22
こんにちは。
先日、おふろ部ライターのさやぴよとくーちゃんと共に、大阪にある『牛乳石鹸共進社株式会社』に取材&工場見学に行ってきました!
いきなりですが…!
赤箱・青箱が有名な牛乳石鹸ですが、どのように作られているか知っていますか?
液体石鹸を含め、石鹸には毎日お世話になっているのにその作り方を考えたことがある人はなかなかいないですよね。そこで今回は、工場見学を踏まえて、石鹸ができるまでをご紹介します。
牛乳石鹸こだわりの「釜だき製法」(けん化塩析法、以下 釜だき製法)
固形石鹸の作り方には「中和法」「釜だき製法」と大きく2つありますが、牛乳石鹼は「釜だき製法」で作られています。
2つの違いとしては、
「中和法」…どこで作っても全く同じものができ、短時間で大量生産が可能
「釜だき製法」…各メーカー独特の伝統の技術があり、中和法では真似できない、
天然油脂由来のグリセリンなどの保湿成分が残るため肌あたりの良い石鹸ができる
があげられます。
牛乳石鹸は製法から石鹸へのこだわりが強いのです。また、原料の油なども天然の良質なものを選択採用しており、これらの伝統を守り続けているからこそ、古くから幅広い世代の人に愛されているのかもしれませんね。
さて、工場内に入りましょう!
懐かしい給食当番のような格好に着替えて、手の消毒をし、ホコリを落として。
いざ工場内へ!
まず出てきたのは大きな釜!直径4メートル!
ここには、60㎥(石鹸約25万個分)の釜(タンク)が11基もあります。
なんと年間1億個以上の生産能力!!
この釜で先程説明した「釜だき製法」で石鹸のもと(ニートソープ)を作ります。
「釜だき製法」はニートソープを作るまでに約1週間かかります。
釜は日替わりのローテーションで動いているため、工場見学ではすべての工程を見ることができました!
けん化工程(1日目)
ここでは牛脂、ヤシ油、水、水酸化ナトリウムを混ぜ合わせます。気温・湿度で変化するため、職人の腕の見せ所。釜の近くはとても暑い!
仕上塩析工程(2~3日目)
ここでは食塩水を加え滑らかにしていきます。
汲取工程(4~7日目)
石鹸甘水とニートソープに別れたら、ニートソープを汲み取っていきます。
ここでもベテランの職人さんが手作業で汲み取りをしています。皆さんとても力持ち!腕の筋肉はムキムキでした~!!汲み取りに使用する棒はとても重く、私の力ではなかなか動かせませんでした。
次の工程は…
石鹸素地(石鹸チップ)の製造
工場内には真空乾燥機が2基あり、ここで先程の工程でできたニートソープを乾燥させます。
更にチップ状にしていきます。
こうすることで、次の段階で香料などと混ぜやすくなります。
この機械で先程の石鹼チップに香料や保湿成分等を配合していきます。香料の秤量及び添加はすべて自動化されています。
なんとバター(乳脂)も入っているのです。知らなかった~!!
この段階で香料などが加わる為、青箱・赤箱の違いが生まれます!
押出
次に、香料などが加わった石鹸素地を長い棒状に固めていきます。
牛乳石鹸は手で握りやすいように、ラウンド・幅・厚さが工夫されているのです!
こんな少しの工夫も、長く愛されている理由のひとつかも知れませんね。
これは押出直後の石鹸バー。出来立ては柔らかく、手で簡単に曲げることができます!
石鹸じゃないみたいですよね。
型打
先程の長い石鹸バーを短くカットしロゴを入れます。
お馴染みの石鹸らしくなりました~!
後は包装され箱に詰められていきます。
完成♡
いかがでしたか?
牛乳石鹸の工場見学では、見て、実際に触って、匂いを感じて、とても貴重な経験をさせて頂きました。ベテランの職人さんが目視で確認し、細かく原料の配合スピードを決めたり、石鹸の成分一つ一つにこだわって作られていることを知り、幅広い世代から長く支持されている理由はここにあるのだなと感じました。長くなってしまいましたが、工場見学気分を味わっていただけましたか?♡
わたしはさっぱりタイプの青箱がオススメ!ぜひ牛乳石鹸を使ってみてくださいね♡