こんにちは。きばやしです。
みなさん!いきなりですが福祉用具についてご存じでしょうか?
福祉用具とは、障害を持つ人や高齢者が日常生活でぶつかる不自由を解消するための用具で、身体機能を補ってくれます。
身近に利用者がいる方や、福祉系の学問やお仕事と関係のある方以外、あまり触れる機会がないかと思います。
しかし、ユニバーサルな社会を実現するためにはぜひ身近に感じたいもの……。
そこで、車いすユーザー歴15年目である私が、おふろで活躍している福祉用具に着目して、リアルな使用感をお伝えしたいと思います。
1.おふろの福祉用具をご紹介
・バスリフト
リモコンで操作して座面を昇降させます。
そうすることで浴槽へ浸かる・浴槽から上がるという動作をスムーズにします。
足腰が弱くても安全に出入りできるのが最大のメリットだと感じます。
また、取り付けるにあたって工事がいらなかったことも嬉しいポイントでした。
多くの人にとっておふろは毎日のこと。すぐに取り付けられるのはありがたいですよね。
バッテリー式なので、きちんと充電しましょう!
・シャワーキャリー
おふろで使える車椅子のようなものです。
画像と同様、私が使用しているものも、アームレストとフットレストが跳ね上げられるので、移乗が楽になります。
自力で移乗する人、介助者によって移乗する人、どちらにとってもうれしい機能ではないでしょうか。
シャワーキャリーは簡易的なシャワーチェアよりはるかに安定感があるように感じます。
しかし簡易的なものと比べると大きさがあるので、単身者向け賃貸の浴室などには適さない場合があります。
私は引っ越しの際、ずっと利用してきたシャワーキャリーが新たな物件に合わず、泣く泣くシャワーキャリーを諦めました……(簡易的なチェアを導入しました)。
利用者の身体機能、環境はその人によって違います。個人個人に合うものを選択したいですね。
私はコンパクトで身体に合うシャワーキャリーと巡り合いたいです。
・浴槽台
浴槽内や外に設置して、浴槽への出入りをサポートするものです。
浴槽内では、浴槽の中に沈めて使用するため、設置に特別な道具がいらず手軽に取り入れられるかと思います。
しかし、実際に使用したことがあるものはわりと重たさがあり、動かすのに気合が必要でした。
ただ、重さがあるぶん心理的にも安定感を感じることができたので、重いのが一概に不便だとも限りません。
浴槽外に設置して、浴槽へ入るための足場としても利用できるのですが、適さない床もあるので要確認です。
2.今後のおふろの福祉用具に期待したい2つのこと
これらの用具に助けられているのですが、今後改善されるとうれしいな、と思うことがいくつかあります。
現状困っていることに解決策の提案を添えてみました!
1つ目
現状
→掃除がしにくく、乾きにくいためカビやぬめりが出やすい
提案
→分解箇所を増やして掃除しやすくする
細かく分解できるとその分掃除が行き届きやすくなり、風通りもよくなるため手入れが楽になりそうだと思いました。
とくにタイヤ部分の掃除が楽になるととても助かります……。
2つ目
現状
→機能面が優れているのにデザインがおふろと調和しにくい色合いや素材のものが多い
提案
→おふろと調和性の高い落ち着いた色の登場など、デザインの多様性を!
おふろの福祉用具は私にとっておふろライフを楽しむために欠かせません。
それほど大切で身近なものが空間の中で異質感を発揮すると、ちょっと残念な気分に……。
そこで、福祉用具というくくりだけでなく、おふろ内のインテリアとしての役割を果たせるようになってほしい!という思いから提案します。
3.さいごに
いかがでしたか?おふろの福祉用具という存在を身近に捉えていただけたでしょうか。
いずれも誤った使用法は、大きなけがや事故を招くので必ず取り扱い説明書を確認しましょう!
高齢化社会がますます深刻になっていく現代。
いま必要とされていない方も、家族や自分が健やかな老後のおふろライフを過ごすために、おふろの福祉用具にご注目いただきたいです。
さらに使いやすく、多様なデザインになるであろう福祉用具に期待が止まりません。ますますの進化を楽しみにしています!
以上きばやしでした。