みなさんは実家暮らしでしょうか? 一人暮らしでしょうか?
私はもうかれこれ8年近く一人暮らしです。
一人暮らしになるまでは、高校を卒業するまでの18年間、途中で引っ越すこともなく、実家である戸建て住宅で暮らしてきました。
現在、実家に帰るのは年に2回ほどでしょうか。
実家に帰るたびに感じることは、やはり「自分の実家のお風呂って、落ち着くな~」ということです。
ま、それはそうですよね。
お風呂=落ち着く場所 は当然として、同じく、一人暮らしにとっての実家=落ち着く場所(であることが多い)です。
つまり、お風呂×実家=超落ち着く場所になります。
これが我が家の実家のお風呂です。
私の実家のお風呂は、壁面が往年の東北新幹線を思わせる白に緑のラインのタイル。緑色の湯船。そして謎にピンク色のタイルの床面。冷静に考えると、なかなかヘンテコな配色です。
でも、自分の中で「お風呂」といったら、この色なんですよね。
だって生まれてから18年間、ほぼ毎日このお風呂に入ってきたのですから。
365日×18年=6570。そう、私はおそらく6000回以上はこの緑色の浴槽に浸かってきたんです。
……さてさて、そんな世界で1番落ち着く場所ともいえる実家のお風呂なわけですが、私はここにあと何回入れることができるのだろうかという疑問が出てきました。
親なら実家に帰らなくてもビデオチャットで会えますが、お風呂はそういうわけにはいきません。
もしかして、実は私がこのお風呂に入れるのって、実は残りの人生であと僅かなのではないでしょうか……
計算してみる
このまま一人暮らしを続けるとして、私が現在年に実家に帰るのは平均して2回程度。そのたび、だいたい2泊ほどしています。
私は1日1回お風呂に入るので、つまり年間で実家のお風呂に入るのは4回程度となります。
次に、私があと何年生きられるかですが、仮に男性の寿命が81歳まで健康に生きたとすると、現在26歳なので、残りは55年。
年4回×55年=220回
えっ…
先程の6000という数字を見た後だと、あまりにも少なすぎて驚いてしまいました。
お風呂にだって寿命がある
残り220回と出たわけですが、よく考えると、自分より先に恐らくお風呂のほうに寿命が来てしまうことに気づきました。
そう、我が家は既に築30年以上……
そしてお風呂に関してはまだリフォームを1度もしていません。
もし大規模なりリフォームをしてしまったら、それはもう慣れ親しんだ「実家のお風呂」なんかではなくなってしまいますよね。
それじゃ…… つまり……
世界で1番落ち着く場所ともいえる実家のお風呂。
実は、実家から離れた場所で一人暮らしをする人間にとって、この場所でリラックスできる時間は、実は本当に人生であと僅かなのです。
子ども頃、楽しいことがあった日も、嫌なことがあった日も、いつも実家のお風呂で温まってきました。
私と似た環境にいる皆さん、今度ご実家に帰られた時は、そんなお風呂に、いつもより大切な気持ちで、入ってみませんか。