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【復興支援インタビュー】熊本へ「こころの湯」届けます

2016-07-27

4月14日に発生した「平成28年熊本地震」におきましては、亡くなられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。被災者の方々への救援が一刻も早く行われ、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

おふろ部編集部一同

 

熊本地震から約3ヶ月が経ちました。

新聞やテレビを見ていると、これまで日本中・全国各地から支援物資の提供や寄付、募金活動、現地でのボランティア活動支援など参加されているのをよく見かけます。また、この記事を見てくださっている方の中にも実際に現地へ行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

私自身、おふろ部の一員としても、やはり災害時のお風呂事情は気になるところです。熊本県の公衆浴場については、避難所に避難されている方やご自宅の停電等によりお風呂が使用できない方に限り、無料開放している浴場もあると聞きました。

 

そんな中で、航空会社ANA(全日本空輸)グループの社員さんが「こころの湯」と題したお風呂を5月中旬から無料で提供しているといったニュース(ANAグループ社員による熊本での復興支援活動)を見ました。

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そこで、今回は7月12日~15日まで熊本県菊池郡大津町へ「こころの湯」のケアスタッフとして復興支援で行かれていたANA(全日本空輸)社員の髙田さゆりさんにインタビューをしてきましたので、ご紹介します!!

 

除雪作業車を用いた「こころの湯」の提供

髙田さゆりさん(写真右)

髙田さゆりさん(写真右)

熊本地震を受け、ANA(全日本空輸)では、復興及び九州エリアの活性化を支援する「でかけよう九州」プロジェクトを立ち上げ、送客支援や地元産品支援、復興支援などを行っているそうです。

 

「こころの湯」は、復興支援の中の1つで、除雪車のボイラー機能を使ってお湯を沸かし、益城町「町民憩いの家」の大浴場の浴槽を用いたり、大津町の避難所にユニットバスを仮設することでお風呂を提供し、社員自らが社内公募で手をあげて運営を行っているそうです。

 

※除雪車

冬季に航空機に積もった雪や凍結を溶かす目的で防水液をまくのに使用しているもの。

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大津の避難所では事前予約制のため、待ち時間なく利用可能!

お風呂を利用希望の被災者の皆様には、スタッフ手書きの絵葉書付の予約控えをお渡ししているそうです。

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すごく可愛い絵葉書で、もらったら嬉しいですよね!

利用者の皆様からは、「絵葉書全てを紐で綴って大切にしており、何度も読み返して励みにしている」といった声もあり、髙田さん自身も温かい気持ちになったそうです。

 

「シャワーより、やっぱりお風呂!」といった声も多数

利用した方々からは、

  • 「自身の希望する温度でゆっくり出来るのはとても有難いし、やっぱりシャワーでは癒されない」(大津の避難所に設置しているお風呂は大浴場ではなくユニットバスであり、自分が希望する温度にお湯を調整することが可能)
  • 小学校低学年のお子様のお母さまより、「娘が毎日のお風呂の時間をとても楽しみにしていて、お風呂での話を楽しそうに話してくれる」
  • わんちゃんと一緒に被災されている方より希望を受け、バケツにお湯を入れてわんちゃんにも「こころの湯」を味わって頂いたそうです。わんちゃん自身もとても癒された様子で、飼い主の方からも「犬もとても不安な状態であるから、このように対応してもらえたことは大変有難い」

などのお声を頂いたそうです。

 

これからも、被災された九州の皆様の心に寄り添い続けたい

取材の最後に髙田さんは、

「【被災された方に対して何か出来ることをしたい。活動中は笑顔で居続けよう】、そんな想いを持って臨みましたが、そんな事を忘れる程出会ったみなさんは温かい笑顔で私たちを明るく迎え入れて下さいました」と素敵な笑顔で教えてくださいました。

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また、お風呂について問いかけたところ、「今回の「こころの湯」の活動で被災者の皆様から頂いたお言葉を通じ、お風呂は心身共に癒しを与えてくれる大切な存在であると改めて感じることが出来ました。やっぱりお風呂はいいですね。今日もゆっくり湯船につかって1日の疲れを癒したいと思います」と応えてくださいました。

 

おふろ部として、これからもこのようなお風呂の様々な“良さ”を見出し、より多くの人に知ってもらいたい!と強く思った次第です。

 

最後に、今回のインタビューを通じて、人と人との温かさや優しさ、ほんの少しの気遣いが被災者の助けとなり、支えとなっていることを痛感しました。

インタビューを受けて下さった髙田さんを含め、関係者の皆様におかれましては、ご多忙のところご協力いただきありがとうございました。

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オッキィ

姫路出身・神戸勤務・20代後半・社会人。昔から末端冷え症が悩みで、冬はお風呂で温まらないと眠れません。おふろ部を通じて『おふろ』の新たな価値を見出したいです!

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