ジューンブライドも関係してる?!ジメジメ6月の季節風呂!
2018-05-15
最近お天気が良くてとっても気持ちが良いですね!
このまま梅雨を飛ばしてしまえばいいのに~なんて思いますが、そうはいきませんよね(笑)
そんなこれからやってくるジメジメシーズンにぴったりな季節風呂があります。
5月5日の端午の節句に入る菖蒲湯や、冬至の日に入るゆず湯などは有名ですが、実はこういった季節風呂は毎月あるんです!
そして今回紹介する6月の季節風呂は・・・こちら!
『どくだみ湯』
「どくだみ」と聞いて、どんなものなのか想像できませんよね。「なんか体に悪そう」なんて印象すら持ってしまいます。
まず、どくだみについて簡単に説明します。
どくだみは、家の裏などに群生し、いたるところで見る事ができます。そして6月から7月のジメジメとした梅雨の季節に可憐な白い花を咲かせ、その葉には特有の匂いがあります。どくだみの名前の由来は、その特有の匂いから「何かの毒が入っているのではないか?」と、ドクダメ(毒溜め)と呼ばれるようになり、ドクダミに変化したといわれる説と、どくだみは古来、吹き出物の薬として使われており、吹き出物は体の毒が吹き出すものと考えられていたため、それを治す草「毒矯め(ドクタメ)」がどくだみに変わったという2通りの説があります。要するに普通の植物なのです!
ちなみにどくだみは、「重薬」「十薬」とも呼ばれており、実際に多くの効能を持つため万病に効く薬草として有名です。
健康に良い飲み物として「どくだみ茶」なら聞いたことがある人もいますでしょうか。
具体的に、どくだみの効果や効能はどんなものかというと・・・
どくだみは、厚生省の医薬品の規格書「日本薬局方」の中で、十薬(じゅうやく)と呼ばれています。文字通りあらゆる症状に効果があるとされており、吹き出物やあせも、乾燥による肌トラブルを鎮めてくれるとされているほか、皮脂の分泌を活発にして新陳代謝を高める作用もあるので、顔のくすみや毛穴の黒ずみや毛穴詰まりの解消にも効果が期待できます。
どくだみのお風呂は、あせも・しっしんなどに効果的で、ジメジメした梅雨の時期にもぴったりのお風呂なのでこれからの季節にはもってこいですね!
そしてタイトルにも書きましたが、梅雨の時期6月はジューンブライド(6月の花嫁)とも言われていますね。なんとそのジューンブライド、実はお風呂と関係があったんです!
ヨーロッパでは、13世紀ころまでには温かいお湯に入って入浴する習慣が出来ていたようです。ある程度の大きさの町にはどこも公衆浴場があったとも言います。その後、14世紀中ごろになるとお湯を沸かすために使う木材が不足し始めたために、入浴は富裕者のみの贅沢となり、その他の人々は体を洗うことができなかったとか。そんな時代のヨーロッパでは、6月は長い冬が終わり、人々が外にでて公共浴場で『年に一度の入浴』ができる月だとされていたようです。「お風呂に入って綺麗なうちに結婚式をしよう!」ということで6月の結婚式というわけにになりました。これは結婚式を挙げるカップルだけではなく、参列してくれる人たちにとっても、「まだ綺麗で良い匂いのしているうちに・・・」という考えもあったのかもしれません。
6月のおふろはこんなところにも繋がっていたなんて!今でこそ特に日本では当たり前に入る事ができる「お風呂」ですが、昔はとても貴重なものだったようですね。
「湿気多いな~暑い!お風呂入りたい」と思ってすぐに入れる環境にあることは本当に恵まれていますね!
これからやってくるジメジメシーズンに、6月の季節風呂『どくだみ湯』に浸かって体をきれいにしながら、こんな歴史も思い出してみてください(笑)