こんにちは。せうたです。
新型コロナウイルスの影響で自粛期間が続いており,各地の温泉や銭湯も休業されているところが多くなっているかと思います。
家で入るお風呂もいいですが,やはり温泉や銭湯で,泉質・効能表をボーっと見ながらゆっくり入りたいと思う今日この頃です…。
そんな広いお風呂に入りたい欲ムンムンな私が今回紹介するのは,温泉や銭湯では設置されていることも多い,檜風呂についてです。
檜風呂とは,その名のとおり浴槽,又は浴室に檜が用いられているお風呂のことですが,数ある樹木の中でも,なぜ檜なのか。その理由について調べてみました。
そもそも,檜という樹は,その丈夫さや木目の美しさ,良質な香りに加え,水に強い性質もあり,昔から建築物に使用されてきました。有名なところでは,奈良県の法隆寺がその例で,途中改修などはありましたが,1300年以上もの間,その土台を支え続けています。
奈良県の法隆寺(画像引用:Railstation.net )
また,檜から出る独特の香りは,フィトンチッドと呼ばれる成分によるもので,これは人体に対してリラックス効果などがある一方,ダニやアリなどの虫にとってはとても嫌な臭いであり,防虫効果が見込めるといわれています。
フィトンチッドが心と身体をリラックス
フィトンチッドは高い抗菌性とともにストレス解消に効果があります。檜はフィトンチッドの含有率が高く、伐採後も発散し続けます。檜に含まれる木の香りは脳の活動と自立神経活動を鎮静化し、リラックスさせることが分かっています。血圧低下や脈拍の乱れの減少、快眠など数多くの効果をもたらしてくれます。
つまり檜は,キレイで丈夫,いい香りがするうえに虫食いなどの被害も少ない素晴らしい素材なのです。
建物だけでなく人の体にも有効な檜の精油成分
檜は防虫・殺菌効果のある精油成分をたくさん持っています。檜で家をつくれば、木が他の生物に対して持っている防虫・防蟻効果など、さまざまな機能をわが家に備えることができます。医学の現場では、檜の精油成分が、院内感染で問題視されるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の発育を阻止し、人体を蝕む病原菌にも有効であることがわかっています。
お風呂に使用されたのも,檜が水に強く,丈夫な性質によるところだと考えられますが,昔の人がフィトンチッドによるリラックス効果までわかっていたのかは謎です。
なんとなくいい香りがするから,といった理由もあるかもしれません。
こんな感じで書いていると檜風呂に入りたくなってくるわけですが,私が住む京都市で檜風呂があるおススメの温泉は,左京区にある「くらま温泉」の露天風呂です。
京都市の北,川床で有名な鞍馬にある「くらま温泉」は,日帰り利用が可能で,大きな檜の露天風呂が目を引く天然温泉です。
少し高台に位置しているので,有名な北山杉などの樹々が一望でき,四季により移り変わる景色を楽しみながら入浴できる最高の露天風呂になっています。
目で,鼻で,身体でリラックスが可能な温泉ですので,京都にお越しの際はぜひ入りに行ってみてください。
私にとって,お風呂に入る目的は,身体をキレイにするほか,一日の疲れを取り,リラックスするためです。
お風呂でのリラックス効果を最大限に高める方法があれば,色々な方法を試してみたいと日頃から思っており,檜風呂もその中の1つです。
せっかく気持ちよさを求めるお風呂ですから,檜との相乗効果で,心身ともに安らぎのどん底に叩き込む檜風呂を,皆さんにもぜひおススメさせていただきます。
せうた
「あつーいお風呂に肩まで浸かっても癒せない,そんな悲しみがこの世にあるとは思えません。」by スーザン・グラスペル 泣くほど悲しい失恋も,仕事の失敗も,悩みを全て洗い流してくれる素晴らしさをお風呂はもっています。 そう,週5回銭湯,毎日お風呂に浸かる私には,悩みなど皆無なのです。