おふろ部

薪で焚く五右衛門風呂。
以前おふろ部で取り上げた時、「薪火の効果で湯冷めしない」という情報も見つけ、
一生に一度は入ってみたい!と思っていました。

そして、せっかくならば自分で焚いてみたい。

そんなわけで、京都市の北の方にある宿「五右衛門」に泊まり、実際にお風呂を焚いてきました!

五右衛門って?

まるまる一棟貸しの古民家です。ぜひ、ファミリーやグループでご利用下さい。
調理器具や食器等は揃っています。
(出典:五右衛門 京都

名前に付いている五右衛門風呂だけではなく、かまど、囲炉裏、薪ストーブも完備されていて、昔ながらの「火が側にある暮らし」を体験できるお宿です。
近くの畑で農業体験をすることもできます。

私は冬に行ったため寒すぎて農業体験はできなかったのですが、京都北部の底冷えする寒さの中、薪ストーブのありがたみを実感することができました!

 


部屋全体がじんわり暖まる薪ストーブ

 

初夏はホタル観賞などもできるそうで、それぞれの季節ごとに違った楽しみがある素敵なお宿となっています。

 

五右衛門風呂を焚いてみる!!

さっそく、宿に来た目的である五右衛門風呂焚きをしてみます!

まずはお風呂に水を張る。
当たり前ですがこの時点ではかなり冷たいです。
井戸から水を汲んでこなければならない、ということはなく、
水道がちゃんと引いてあり、ホースで水を溜めればOKです。水道のありがたみ。


外にあるかまどに乾いた枝をくべて、マッチで火を付けます。


せっせと枝を入れていくと、どんどん炎を上げています。
かまどの前は暖かくて落ち着きます。お風呂への期待も高まるばかり!

元々の水が冷たいので、お湯になるまで時間がかかります。

その間に夕飯を作ります。

 

かまどで料理


お釜でコシヒカリを炊きます。
宿のオーナーさんの奥様が使い方を教えてくれます。(割烹着がよく似合ってらっしゃいます)

いい湯気!

左の鉄のお鍋で作っているのは…

 


そう!カレーです!具大きめのごろごろビーフカレーを作りました。

サラダに使ったのは、奥様が畑から収穫して届けて下さったカブとレタス。
とてもおいしく、特にカブは「カブってこんなに甘いんだ!」と概念が変わりました。

 

食器にも注目!こちらに置いている焼き物の食器はほとんど奥様が作っているのだとか。
使いやすく温かみのある器で、ごはんがさらに美味しく感じます。

 

ごちそうさまでした!

さて、夕飯の後はお楽しみのお風呂です。

 

ついに入浴!

ほかほかに沸きあがっています!!
ちょっと熱いくらいなので、ホースで水を足しつつ調整。

木製の蓋の右横に置かれているプラスチック製の丸い板を足元に沈め、それを踏んで入ります。直接底に触れると熱源に近く、やけどしてしまう可能性があるためです。

 

夕飯前に点けた火はずっと燃え続けていて、お湯を下の方から温め続けてくれます。
優しくじんわり温かさが続くので、ついつい長風呂したくなります。
風呂釜自体も、すごく熱くなっているのかと思いきや、側面の方はちょうどいい温かさ。これが腰や背中に当たるととても気持ちいいのです。
これは、極楽~~~。

 

ちなみに、浴槽が五右衛門風呂であること以外は至って普通で、お湯が出るシャワーも付いています。
文明の利器と昔ながらの良さが融合し、苦労しすぎずにいいとこ取りの体験ができてしまうのがありがたいですね。

 

お風呂上りは、道の駅で調達したお酒とアイスをいただいてくつろぎます。


京都うめクラフトチューハイ。ほろ苦くて美味しい。(はしゃぎすぎてピンボケしてますね)


地元・美山のアイス。
丹波黒豆味をチョイスしました。超美味しい。京都の農産物パワーを感じさせられる一品。

冷たいものを飲み食いしてもなかなか湯冷めせず、ずっとポカポカ気分が続いていたのが不思議です。これも五右衛門風呂の効果かも!

 

ちょっと注意すべき点

実際に入ってみて気づいた、五右衛門風呂の注意点を2つ挙げておきます。

① ヒートショックに気を付けるべし

脱衣所は見てのとおり、外気の影響をかなり受ける場所でかなり寒いです!
ヒートショックにならないよう、シャワーなどでかけ湯をしっかりしてから湯船に浸かるようにしましょう。

 

② 火の扱いに注意すべし

当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、油断は禁物です。

火を焚いている内に、周りに細かい枝がたくさん落ちます。
それをこんな風にちゃんと掃除しないと燃え広がって火事を起こしてしまう可能性も・・・!
火の扱いにはくれぐれも用心しましょう。

ちなみに、私は着ていたコートに火の粉が散ってちょっと穴が空きました。お気に入りの服、高価な服は脱いでおくことをおすすめします(泣)

 

お風呂以外も楽しい

五右衛門風呂の体験以外にも、色んな経験ができます。

・囲炉裏を囲んで室内BBQ


(一品一品が大変美味しかったです、ごちそうさまです・・・)

・縁側で将棋(ルール分かれば楽しいだろうなあ…)

・田舎の風景に癒されつつサイクリング

・薪ストーブの側でロッキングチェアに揺られながら読書
・薪ストーブの音を聞きながら昼寝
・星空観察
などなど。

普段の慌ただしい生活の中では過ごせない時間が味わえます!

 

一軒家の貸し切り宿なので、大人数で行けば賑やかに、少人数で行けばまったりと静かに楽しめると思います!おもちゃがたくさん置いてある部屋もあり、お子さん連れにもおすすめです。

 

五右衛門のアクセスや料金

五右衛門は京都市右京区京北にある宿。
市内なのですぐ行けるかと思いきや、京都駅からバスで1時間半くらいかかる場所にあります。バスから見える景色が神社仏閣から大自然に変わっていくのも、旅気分が高まります。
到着すると、市内とは思えない田舎らしい景色が広がっていて、きっと驚かれると思いますよ。

 

料金は人数によってかなり変わってきて、人数が増えるほど安くなっていきます。
5人だと1人1泊7千円もかかりません(令和2年2月現在)。リーズナブル!

 

オーナーさんご夫妻にもとても親切にしていただいて、心温まる時間が過ごせました。ありがとうございます!

 

宿の詳細や最新情報は宿のHPや旅行サイトをご確認ください。
京都 五右衛門

 

 

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れみぱん

日本のお風呂文化をこよなく愛する社会人。 お風呂での時間が好きすぎて防水タイプのタブレットを買ってしまいました。 湯船につかると、「1日ちゃんと生きたなぁ」という気分になります。

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