そろそろ秋の気配を感じているだろう日本を離れて、
一年中暑い国 スリランカに、仕事で来ているライターさきです。
いきなりですが、スリランカと聞いて何を想像しますか。
「ん??スリランカって、いったいどこ??」
と思った方も多いのではないでしょうか。
スリランカは、インド南部のインド洋に浮かぶ島国です。
昔はセイロン島といわれてました。Ceylon Teaで有名なところです。
スリランカの首都の名前が長いということで、
小学生の頃に、友人たちの間で早口言葉のように言うのが流行った記憶があります。
「スリジャヤワルダナプラコッテ♪」
とみんなで呪文のようにつぶやいていました(地域限定ネタ!?)。
そんな情景をいま思い出すと微笑ましい気分になります。
スリランカのおふろ事情
おふろ大好きなおふろ部ライターのさきですが、
こちらに来てからシャワーブースしかないホテル生活にすっかり辟易して、
バスタブが恋しくてしかたのない今日この頃です。
この地でバスタブを求めるのは、あまりにも贅沢すぎますね。
とはいえ、発展途上国といわれる国での生活は、
熱いお湯が出にくい時間があったり、
雨が降ると下水臭かったりしますが、
その昔に発展途上国に入り浸っていたときを思い浮かべると、
わたしが日本に引きこもっていた間に、
すごい勢いで都市が発展していることを肌で感じます。
ここ首都圏・コロンボでは、先進国なみのサービスが受けられる部分もありますが、
一方では、下水道処理場がないなど、まだまだこれから進めないといけないこともたくさんあります。
都心部でたくさんのひとが暮らしていますが、
ここで使われた水(下水)は、旧植民地・イギリス領だった時代に作られた管路で海へ直接放流されているそうです。
わたしの使った水がこの海へ流れ出ていて、
毎日ここを汚しているのかと思うと、なんともいえない気分になりますが、
これからそういった整備もようやく始まるようです。
スリランカのアーユルヴェーダとは
さて、スリランカといえば、アーユルヴェーダ。
アーユルヴェーダといえば、みなさんのイメージはどんなものでしょうか。
ヨガを連想するひともいれば、
スパやマッサージを連想する方もおられるのでしょうか。
もしくは「冷えとり(健康法)」のイメージを持たれる方もおられるのかもしれません。
わたしの場合は、10年近く前から取り入れている「冷えとり」の実践から
アーユルヴェーダの教えを少しかじりました。
※「冷えとり」については、最近でもテレビのドキュメンタリー番組で芸能人が実践している様子が放映されたり、色々なところに情報があると思いますので、ここでは詳しくは説明しませんが、興味のある方はご自身でお調べください。
アーユルヴェーダとは、世界的に最も歴史の古い医療体系の一つです。3千年以上前にインドで発祥し、現在も国の伝統的健康管理システムの一つとして受け継がれています。
というわけで、アーユルヴェーダは、ヨガやスパ・マッサージといった
美容や健康に関連するものはその一部分で、本来は医療から発生しているものでした。
スリランカへは、インドからスリランカへ渡ってきた王子が、
初代スリランカの王となったそうですが、
その王様がアーユルヴェーダの技術を持ち込んだところから、
スリランカのアーユルヴェーダがはじまったそうです(出典は下記参照)。
Legend has it that in the 6th century BC, a certain Prince Vijaya was banished from his Indian Kingdom, sailed to Sri Lanka, and become the island’s first king. He was skilled in the practice of Ayurveda, and so, together with his personal physician, introduced it to the island. Over the years, Ayurveda incorporated elements from similar indigenous Sri Lankan treatments to become the fusion of forces it is today.
出典:「Sri Lanka WONDER OF ASIA」(Sri Lanka Tourism Promotion Bureau)
スリランカの街中では、アーユルヴェーダの病院も多くあるそうで、
人々の暮らしに根付いているようです。
現地のスタッフからは、「アーユルヴェーダはまあスパもいいけど、病院にかかるのが一番なのよ!」という声も。
現地に暮らしていないと、病院にかかるのはそれはなかなかハードルが高い!
観光客向けには、1週間くらいの滞在が前提ですが、
アーユルヴェーダのドクターの診察を受けながら、
必要な処方を受けるというホテルのプランもあるそうです。
スリランカでアーユルヴェーダ体験してみた!!
そこで、バスタブなしでシャワー生活が続く精神的ストレスと
PC作業と英語シャワーをあびる会議疲れの肉体を癒すために、
休日を利用して癒しの体験をしてきました。
コロンボには、たくさんアーユルヴェーダのお店はあり、
え?普通の家?みたいなところに、アーユルヴェーダの看板が出ているのもみかけますが、冒険できないライターさきは、観光客も安心して利用できる「SPA CEYLON」へ。
(日本でも、東京にはすでに出店しているので、ほぼ同じメニューで体験できるそうです)
① まずは、予約をして、お店へGO!
店構えはおしゃれでシンプル。
ここは、昔オランダ領だった時代(イギリス領の前です)の病院の建物を
改装して商業施設として利用しているダッチホスピタルというところです。
ここに限らず、古いステキな建物などの資源を、観光資源に有効活用しています。
いさんで、予約してます!と入っていくと、
「Sorry, Madame… , SPA is a different place」
こちらはショップのみで、スパは目と鼻の先の別のお店でした。
② 中に入って店内を通り抜けると、、、、
発展途上国にいるとは思えない、ラグジュアリーさ。
お店のコンセプトだと思いますが、
おそらく日本のお店もこんな感じなのかもしれません(想像ですが)。
さすがにここには、広告写真でよくみるお花の浮いたバスタブはありませんでしたが、
たっぷり2時間かけて、頭のてっぺんから爪先まで、
軽い力でも痛いくらいバキバキになっていた身体のトリートメントをしてもらいました。
(実は、すっかりリラックスしすぎていて、
いろんな道具を使って順番にすすんでいくのですが、
観察不十分となってしまいました・・・)
③ 最後は、少し苦味のあるお茶とスパイスのかかったパパイヤが出され、
現実世界に引き戻される準備を。
スリランカでは、どれもこれもスパイシーで、
まさかパパイヤにスパイスがかかっているとは思わず、舌がびっくりしました。
④ 【心残り】予約したプランには、シネドラといわれる、
額にオイルを垂らす処方が入っていなかった・・・。
Shinedora (“Third Eye Drip”), in which oilers and other liquids are gently poured from a special vessel onto the ‘third eye’ on your forehead for 30 minutes. Profoundly relaxing, this treatment is used for conditions such as headaches and mental tension.
出典:「Sri Lanka WONDER OF ASIA」(Sri Lanka Tourism Promotion Bureau)
最後に
湯船につかりたい!という欲求こそ解消することはできませんでしたが、心も体もリフレッシュ。
本場スリランカでなく、
日本でもたくさんのアーユルヴェーダのお店があると思いますが、
この地でのアーユルヴェーダ体験を通して、
この国の歩みやアーユルヴェーダの歴史を調べ、
その心に少しだけ近づけたのが、一番の収穫でした。
この記事を書いているうちに、帰国の日も迫ってきました。
日本に帰ってから、心おきなく湯船を堪能したいと思います。