うどんの名産地として知られる香川県。
消費量はぶっちぎりの全国1位で、自他ともに認める「うどん県」です。
蛇口からはうどんの出汁が!
ソフトクリームもまさかのうどんです!
香川県民のうどん愛はとどまることを知りません…
そんな香川県には、うどんにまつわる驚きの文化があるんです!
「初風呂うどん食え」
香川県の西部では、たびたび聞かれる言葉なのだそうです。
初風呂とは、新築や改装した家で初めて入るおふろのこと。
そう、香川県民はお風呂でうどんを食べるんです!
家を新築した際には、新しいお風呂に年長者から順に入り、湯船のなかでうどんを食べる。そうすることで「中風(ちゅうふう:脳血管障害の後遺症である半身不随や手足のしびれなど)せずに、太く長く生きられるように」という願いが込められているとの説があるようだ。
出典:SUUMOジャーナル
年長者が初風呂に入るという風習は、他の地域でもあるそうです。
うどんを食べるところが香川県らしいですよね!
どうしてお風呂でうどん?
「もらい風呂」といった言葉を耳にしたことはありますか?
昔、内風呂は貴重でお風呂のお湯を沸かすのも重労働。
そのため、お風呂を沸かした日はご近所さんを招き、お風呂をシェアする風習がありました。
今ではなかなか想像できないですが、お風呂はご近所さんとのコミュニケーションの場でもあったのです。
お風呂を改築、増築することはご近所さんにとっても喜ばしいこと。
そこで、ハレの日の食べ物であったうどんを食べるようになったのではないかという説があります。
「お風呂×うどん」文化は、香川以外でも
香川県と瀬戸内海を挟んだ向かい側、岡山県にもお風呂でうどんを食べる風習が残っています。
昔、井原市や笠岡市では、五右衛門風呂でうどんを茹で、そのゆで汁に浸かっていたそうです。
「初風呂うどん」と同じように健康になると言われていました。
実は、私は香川県民なのですが、「初風呂うどん」を知ったのは数年前。
その際、お風呂でうどんを食べてみたのですが…
意外といけます!笑
夏だったのでうどんはキンキンに冷やしました。
身体が温った状態でたべるうどん、格別です。
真夏の蒸し暑い入浴も、うどんを食べながらなら快適かもしれません!
あまり知られていない香川県のお風呂文化、
みなさんもお風呂でうどん、試してみてください♪