銭湯や温泉に入浴した後にゴクッと飲みたくなるものといえば何でしょう?
何か一つ頭に思い浮かんだのではないでしょうか。
それでは、それがいつから置かれるようになったか知っていますか?
歴史を紐解いていくと、●●が銭湯にある意外な理由が明らかになりました。
おふろ後の一杯にも歴史あり
さて、もう既にお気づきの方も多いかと思いますが、おふろ後に飲みたくなる●●とは、
もちろん牛乳ですよね。
え、当然? それでは入浴後に牛乳を飲む文化がいつから始まったか知っていますか?
内風呂と同じように今では一家に1台があたりまえとなっている冷蔵庫ですが、一般家庭ではほとんどみることがなかった昭和30年代。テレビ、洗濯機とともに「三種の神器」と呼ばれていた時代です。ところが、当時大繁盛していた銭湯には最新の冷蔵庫が置かれていたというではありませんか! そこに目をつけたのが牛乳屋さんです。
まだおふろや冷蔵庫が一般家庭に普及していない時代、良いおふろと良い冷蔵庫を兼ね備えている銭湯に牛乳会社がビン牛乳を売り込んだために誕生したようです。
そのほかにも、北海道大学の学生が牛乳を近くの銭湯に牛乳を置いてほしいと要求したことがはじまりであるなどの諸説もあるようです。
それならおふろ後の牛乳には意味はないの?
そんなことはありません!
偶然成立した組み合わせではありますが、意外にもそれは健康に良いようです。
風呂上りに冷えた牛乳を飲む習慣は、体に良い影響をもたらすと言われています。 牛乳の栄養素といえばカルシウムやプロテインが有名ですが、実はビタミンAやB1、B2、B12などのビタミン類もバランスよく含まれています。
ビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保つ働きをする栄養素で、風呂上りに摂取すると、入浴後の肌の乾燥を防ぐ効果があるとされます。
ビタミンB1、B2、B12は、たんぱく質や炭水化物の分解を助けます。特にB12は造血作用にかかせないビタミンで、風呂上りの貧血症状を抑える効果が期待できます。
牛乳に含まれるカルシウムは、人間の体にかかせない栄養素のひとつ。睡眠中は血液中のカルシウム濃度が低くなり、カルシウム濃度を保つために微量ながら骨からカルシウムが溶け出すことも。そのため、就寝前にカルシウムを摂取することは重要だと言えます。
また、睡眠中は成長ホルモンが多く分泌されるので、牛乳のたんぱく質やカルシウムが骨や筋肉を作るのに効果的に働きます。
その他にも、たんぱく質が分解されてできるオピオイドペプチドは、中枢神経や末梢神経に働きかけて眠りを誘うといわれます。
武蔵野温泉萩窪 なごみの湯
牛乳は栄養豊富なため、おふろ後のリラックスした体にとても良い効能があるようです。
また、牛乳を飲むとお腹をくだしてしまう方も多いかと思います。
そんな人は牛乳やチーズ、バターなどの乳製品を定期的に摂取してみましょう。
すぐにはくださない、丈夫なお腹をつくることができるそうですよ!
他にもあった!温泉や銭湯で売っている懐かしの飲み物!
・コーヒー牛乳
これもよくある定番の飲み物。こちらも牛乳と同じく、当時最新の冷蔵設備があった銭湯にコーヒー牛乳が売り込まれたために誕生したようです。
・フルーツジュース
牛乳もコーヒー牛乳も飽きたという方はこちら!
みなさんも一度は試したことがあるのではないでしょうか?
・スポーツ飲料
牛乳に取って代わろうと新たに売り込まれてきた新参者。
実は入浴後に汗をかいて脱水した体には一番健康的な飲み物なのです!
いかがでしたか?
おふろ後の一杯には意外にも長い歴史があったのです。
みなさんもたまには銭湯や温泉に足を運び、そしておふろ後に一杯、ゴクッと飲んでみてはいかがでしょうか。