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文豪・志賀直哉に愛され、そしてあのミシュランにも認められた城崎温泉の魅力【温泉編】

2017-06-05

皆さん、こんにちは!おおちゃんです。突然ですが、皆さんは城崎温泉についてご存知でしょうか?あの文豪・志賀直哉は、大正2(1913)年山手線での事故によりけがをし、その後養生のためにこの城崎温泉で3週間滞在し、あの有名な『城の崎にて』を執筆しました。そして、その後生涯で10数回に渡り家族や友人とともにこの地を訪れています。

今回はそんな、文豪・志賀直哉に愛された城崎温泉について、実際に僕が行ってみて感じたことと合わせて紹介していきたいと思います。

 

城崎温泉は、兵庫県豊岡市という日本海側の都市に位置しています。また、京阪神地区から特急列車の利用で約2時間半前後、車の利用で京都・神戸より約3時間、大阪から約3時間半かかります。京阪神以外にお住まいの方は、新幹線や飛行機等を利用し、一度京阪神にお越しになってから、電車を使って行くのが良いかと思います。詳しくは、以下のアドレスで確認してください。

きのさき温泉観光協会・城崎へのアクセス

ちなみに今回僕は、大阪駅から特急列車を使い日帰りで城崎温泉に向かいました。

 

文豪志賀直哉に愛された城崎温泉の歴史を学べる“城崎文芸館”

まず初めに訪れてほしいのは、こちらの“城崎文芸館”です。ここでは、城崎温泉の歴史や名だたる文豪達との関係についての展示があります。特に、城崎温泉の歴史に関しては無料で観覧することができます。

城崎温泉の起源は、今から約1400年前だといわれています。足に傷を負った一羽のこうのとりがその傷をいやしたことで里人に発見されたことがその始まりです。もちろんこれは、伝説上の話ですが、その後城崎温泉は湯治湯として栄えていきます。

 

 

江戸時代に入ると、学者による格付けにより、西の関脇と呼ばれるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

そして、志賀直哉をはじめとする名だたる文豪や墨客に愛される温泉として、今に続いています。

 

 

 

 

 

 

 

・城崎温泉に見える共存共栄精神

また城崎温泉には、共存共栄という精神があります。これは、写真のように「駅が玄関で旅館は客室、柳並木が廊下、外湯は大浴場、そしてお土産店が売店で飲食店はお食事処・・・・・・

街全体が一つの宿として旅人をもてなし、温泉や景観を、城崎の共有財産として守っています」。すなわち、城崎の街全体が一つの宿として協力しあい、旅人におもてなしをするような精神を指します。この精神が実際に城崎の街を歩いてみると形になって表れているように感じました。その一つが、「1日ぐるっと、入り放題 城崎温泉外湯巡り券」です。

 

 

 

日帰りの人も、宿泊の人も城崎に来たらこれで決まり!城崎外湯巡り

 

 

 

 

 

 

 

先ほどから、城崎温泉には共存共栄の精神があると述べてきました。それが形として現れたものの一つがこの写真にある外湯めぐり券です!これは、1,200円という破格の価格で一日7か所の外湯すべてを回ることができるものになります。なぜこれに共存共栄の精神を感じるかというと、城崎温泉の中には特徴的な温泉がいくつもあります。それらが一つにまとまって”外湯”として城崎に来る旅人をもてなしているからです。通常それぞれの温泉に入るには、600円(一部例外あり)かかります。しかし、これを一つの外湯としてとらえてもらうことで、旅人にいろいろな温泉を回ってもらい城崎全体でおもてなしをしていきたいという意図を感じました。これこそ、共存共栄の精神です。

 

また、次に紹介する御所湯の方に聞いたのですが、大型連休中(GW)はこの外湯巡り券を利用する方が大変多かったそうです。大型連休を使って行かれる方は、少し注意が必要です。

そして、今回僕はこの外湯巡り券を使い3か所の温泉に入ってきました。

 

・内風呂に入りながら開放感を味わえる御所の湯

まず、あの志賀直哉が城崎の宿に着くとすぐに入ったといわれる御所の湯に向かいました。ここの特徴は美人の湯とガラス張りの大浴場です。そして、火伏防災・良縁成就というご利益もあるそうです。女性をはじめ、出会いがほしい男性にもおすすめの温泉となっています。入ってみてすごいと思ったのは、ガラス張り天井の大浴場です。これにより、内風呂に入りながら開放的な気分を味わえました。もちろん、露天風呂もありますが、内風呂で露天風呂並みの開放感を味わえたのは僕自身初めての体験でした。

 

 

 

・庭園露天風呂に癒されよう鴻の湯(こうのゆ)

御所の湯に入り、少しスイーツを食べて休憩した後次に向かったのは鴻の湯という温泉です。約1400年前にこうのとりが傷ついた足をいやしたとされるのがこの温泉です。夫婦円満・不老長寿というご利益があり、しあわせを招く湯とも言われています。ここの特徴は、なんといっても庭園露天風呂。美しい庭園と心地よいお湯が心と体を癒してくれます。また、内風呂も熱くもなく、ぬるくもなく個人的には適温でした。後で、鴻の湯のスタッフの方に聞いたところお湯の温度は、42.3度くらいにしているそうです。個人的に今回回った3つの温泉の中で一番好きな温泉でした。

 

・お子さんにおすすめ!洞窟風呂がすごい・一の湯

最後に向かったのが、この一の湯。江戸時代の医師である香川修徳はここを「天下一の湯」と賞したそうです。また、合格祈願・交通安全というご利益があり、開運招福の湯とも言われています。ここの特徴は、なんといっても洞窟風呂です!皆さんは、洞窟風呂に入ったことがありますか?僕は小さいころ城崎ではないですが、何回か洞窟風呂に入ったことがあります。洞窟風呂は、とても神秘的な空間です。この一の湯の場合、洞窟風呂はそこまで大きいというわけではありません。しかし、中の空間には神秘的な洞窟風呂らしさが漂っています。特にお子さんは、よろこんでくれるのではないでしょうか。一の湯でお子さんと一緒に洞窟風呂に入り、開運を手に入れてください!

 

 

実は、あのミシュランも認めた城崎温泉

そして最後に紹介したいのは、城崎温泉が『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』に掲載されたことです。ここで城崎温泉は星2つを獲得したそうです。星2つは、「寄り道をして訪れるべき場所」を意味します。また、大師山(城崎温泉ロープウェイ山頂)からの景色が星1つを獲得したそうです。星1つは「興味深い」という評価を得たということです。星一つの大師山からの景色も実際にいってみてきました。これは次回の投稿に載せようと思います。お楽しみに!

参考:城崎温泉観光協会

 

いかがでしたでしょうか?城崎温泉ってかなり魅力的ですよね?7つある外湯にそれぞれ特徴がありますし、ご利益も得ることができます。今回の僕のように関西地区からなら日帰りでも行けますし、また泊りがけでゆっくりと旅をしてみるのもおすすめです!皆さんも、城崎温泉にぜひ行ってみてください!

さて次回は、ここに書ききれなかった観光情報、おすすめのフードなどを中心に番外編と題して紹介していこうと思います。最後までお付き合いありがとうございました!

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おおちゃん

自称温泉好きですが、最近温泉に行けていないのが残念な、おおちゃんです。温泉やおふろは、僕たち日本人がホッとする大切なひとときではないでしょうか。そんなひとときをこの記事でもお届けできたらいいなと思っています。

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